坐骨神経痛
- 2023.05.16
- 2023.11.08
坐骨神経痛とは
坐骨神経痛とは、名前の通り坐骨神経の圧迫や刺激によって起こる痛みのことです。腰から足先にわたってしびれるような痛みがあらわれるのが特徴で、特に中高年に多く発症します。
坐骨神経は腰からおしりを介し、足先まで走っている神経で、末梢神経の中で最も太く長いのが特徴です。以下の3つの神経で構成されており、下半身の運動や機能調整を担っています。
- 運動神経
- 知覚神経
- 自律神経
坐骨神経が圧迫・刺激されると上記の神経に異常が生じるため、痛みやしびれを感じるようになります。
坐骨神経痛の原因
坐骨神経痛は、主に以下の病気が原因で発症します。
- 腰椎椎間板ヘルニア
- 腰部脊柱管狭窄
腰椎椎間板ヘルニアが原因の坐骨神経痛は若年層で多く、高齢者層では腰部脊柱管狭窄が原因になることが多いです。
腰椎椎間板ヘルニアは、背骨を構成する椎体という骨の間にある椎間板の異常で引き起こされる病気です。椎間板は椎体の間でクッションの役割を果たしており、通常は椎体の間からはみ出ることはありません。
しかし、何らかの要因で椎間板が大きくはみ出てしまうと、はみ出た椎間板に神経が圧迫されてしまいます。以上の症状で坐骨神経が圧迫されると、坐骨神経痛が発症します。
腰部脊柱管狭窄は背骨の神経が通る脊柱管が狭くなる病気です。腰部の脊柱管が狭くなると神経が椎体や椎間板に圧迫され、坐骨神経痛が発症します。
坐骨神経痛の症状
坐骨神経痛になると、腰から足先にかけて以下のような症状があらわれます。
- 鋭い痛みやしびれるような痛み
- 冷感や灼熱感
- 締め付け感
- 排尿障害
特に日常生活に支障をきたすものが「腰から足先にかけての痛み」です。痛みが連動しているのが特徴で、腰を動かすとお尻や足など、坐骨神経が走っている別の部位に痛みが出ることがあります。
また、安静にしていても痛みが続くため、満足に眠ることができず睡眠不足になることも多いです。また、症状が悪化すると長時間立っていることも辛くなるため、日常生活に支障をきたします。
さらに症状が悪化すると排尿障害に至ることもあるため、症状を自覚したら早期に医師の診察を受けることが重要です。
坐骨神経痛の治療
坐骨神経痛の治療は保存療法と手術療法で行われます。基本的には保存療法を行い、症状が重く、保存療法での治療が難しい場合は手術療法を行うことが多いです。保存療法には大きく分けて以下のような種類があります。
- 物理療法
- 運動療法
- 装具療法
- 薬物療法
- ブロック療法
物理療法は外的刺激で改善をはかる方法です。マッサージや低周波電気療法など、血行促進の効果がある治療を行います。患部を引っ張ることで椎間板にかかる圧力を弱める骨盤牽引も、物理療法に含まれます。
運動療法は軽い運動によって症状の改善をはかる方法です。運動によって血行を良くし、患部付近の筋肉が増えることで症状を抑えられます。手術療法を行った場合もリハビリとして運動療法を行うことがあります。
装具療法はコルセットをはじめとした装具で患部の負担を抑える方法です。装具によって症状を抑えつつ姿勢を改善することで、症状の改善をはかります。
薬物療法では痛みを和らげる薬を利用します。薬だけでは完治に繋がらないため、他の療法と組み合わせて行うことが多いです。
最後にブロック療法です。ブロック療法は局所麻酔や抗炎症剤を患部に直接注入する方法で、痛みの緩和や血行改善の効果があります。特に強い痛みがある場合に用いられることが多いです。
坐骨神経痛の治療では、以上のような療法を症状に合わせて行うことが重要になります。
当院での施術
たけだ整骨院では、坐骨神経痛の原因に合わせた最適な施術を行っています。
坐骨神経痛は原因や症状によって治療法が異なるため、まずは原因を明確にしなければいけません。たけだ整骨院では効果的な治療を行うために、以下の流れで治療を進めています。
- カウンセリングシートの記入いただく
- カウンセリングシートを元に問診し、徒手的検査などで局所を検査する
- 最適な治療を提案し、患者さまの同意の上で治療を行う
具体的に行う治療は以下のようなものです。
- 手技治療
- 骨盤矯正
- ハイボルト
- 鍼・灸治療
- ストレッチ整体治療
- 干渉波
- 温熱療法
- テープ療法など
治療期間には個人差があり、3日で治る方もいれば3ヶ月かかる方もいます。平均では3週間程度かかることが多いです。
当記事を読んで、坐骨神経痛の疑いがある場合は、ぜひ当院にご相談ください。