腰痛
- 2023.09.01
- 2023.11.08
腰痛とは、特定の病気を指す言葉ではなく、腰の痛みや張りといった症状を指す言葉です。坐骨神経痛をはじめ、症状の原因によっては腰から下肢にかけて痛みが発生することもあります。
腰痛は、大きく分けて特異的腰痛と非特異的腰痛に分類されます。特異的腰痛は症状の原因が特定できる腰痛です。対して、非特異的腰痛は厳密に原因を特定できないものを指します。
例えば、椎間板ヘルニアや圧迫骨折といった病気やケガが原因で発生する腰痛は特異的腰痛です。対して、ぎっくり腰はどの組織をケガしているのか厳密に特定することが難しいため、非特異的腰痛に分類されます。
腰痛の約85%は非特異的腰痛に分類されるため、要因を完全に特定することは難しいです。そのため、腰の痛み方からある程度原因をしぼり、保存療法で治療していく傾向があります。一口に腰痛といっても原因は様々なので、治療の際にはまず原因の特定が重要になります。
腰痛の原因
腰痛の主な原因は以下の通りです。
- 動きによって腰に過度な負担をかける(動作要因)
- 職業や環境によって腰に負担がかかる(環境要因)
- 病気やストレスによって身体に負担がかかっている(個人的要因)
まずは動作要因についてです。重量物の取り扱いや、激しい腰の動きが日常的に多いと腰に過度な負担がかかり、腰痛の原因になります。また長時間同じ姿勢でいることも腰痛に繋がるので注意が必要です。
環境要因は普段自分の身体がさらされている環境による要因です。車の運転で長時間振動を受けていたり、冷房が効いた寒い部屋に長時間いたりすると、腰に負担がかかり腰痛になることがあります。
最後に個人的要因です。大動脈瘤や尿路結石といった病気は、間接的に腰痛を引き起こす可能性があります。また、睡眠時間の少なさや、職場におけるストレスなども腰痛を引き起こす可能性があります。腰痛を予防したいのであれば、以上のような要因を極力避けることが重要です。
腰痛の症状
腰痛の症状は大きく分けて以下の3種類があります。
- 動くと痛む
- 安静にしていても痛む
- 腰以外の場所も痛む
まずはベッドや椅子で安静にしていたり、姿勢を変える程度では痛みがなく、大きく動くと痛みがある場合です。動くと痛む場合は腰の組織や神経にダメージがある可能性が高く、椎間板ヘルニアや坐骨神経痛などが原因であると考えられます。
次に安静にしていても痛む場合です。動きによらずに痛みがある場合、尿路結石や大動脈瘤といった、腰付近に患部がある病気が原因であることが多いです。
腰以外にも痛みがある場合、子宮筋腫や消化性潰瘍など、重篤な病気が原因の場合があります。そのため、早期に医師の診断を受けることが重要です。
腰痛の治療
腰痛の治療は、基本的に保存療法で行われます。保存療法とは手術をせず、姿勢や生活習慣の改善を行うことで治療する方法です。体を温めて血行を良くする温熱療法や、マッサージで筋肉を伸ばす牽引療法を行うこともあります。
また、症状によっては薬物療法を組み合わせることも多いです。基本的には、非ステロイド系の湿布薬や消炎鎮痛剤などで痛みを和らげます。加えて、温熱療法や牽引療法と似た効果がある血流改善薬や筋弛緩薬を使うことも多いです。
痛みが激しい場合は「神経ブロック(硬膜外ブロック)」という方法をとることもあります。神経ブロックは脊髄を覆う硬膜と脊柱管の間に薬剤を注入する治療法で、痛みの緩和と血行促進の効果があります。
症状が重く、保存療法での治療が難しいと判断された場合、手術によって治療することも多いです。尿路結石や子宮筋腫など、腰が直接の患部になっていない病気が腰痛の原因の場合は、それぞれの病気に合わせた治療を行います。
当院での施術
先述の通り、腰痛の原因はさまざまです。たけだ整骨院では各患者さまにとって効果的な施術を行うために、以下の手順で治療を行っています。
- 患者さまの病気の既往歴や飲み薬などをヒアリング
- 臨床症状などから原因を特定
- 効果的な治療方法を提案し、患者さまの同意のうえで治療を開始
具体的な治療方法には以下のようなものがあり、患者様に合わせたものを選択していきます。
- 骨盤矯正
- ストレッチ整体矯正(猫背矯正、ストレートネック矯正)
- ハイボルト
- 手技療法
- 楽トレ
- 鍼・灸治療
- 干渉波
治療期間は症状によって異なりますが、施術したその日に痛みが気にならなくなり、問題なく日常生活を送れる方も多いです。
腰痛に悩んでいる方は、ぜひ当院にご相談ください。