五十肩とは?原因や治し方、痛みがひどいときの対処法を解説
- 2020.11.02
- 2023.05.01
五十肩は、突然痛みが出て腕が動かせなくなる症状で、50歳代で発症するのが特徴です。
よくある慢性的な肩こりとは違って突然訪れる症状で、直接の原因を特定するのが難しいともいわれますが、実際は肩こりや筋緊張の延長として起こるケースも少なくありません。
発症すると腕が上がらない、首が動かせないなど、日常生活にも支障をきたすため、予防を徹底したいですよね。
この記事では、五十肩の原因や症状、自分で行える対策法としてのツボ押しやリンパマッサージなどを紹介します。
50代を過ぎて首や肩こりがひどくなった人は、ぜひ最後まで読んでみてください。
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五十肩とは
五十肩とは、肩関節の関節痛の一種です。肩関節の病気の中では最も発症しやすく、名前の通り50代で発症することが多いです。
そもそも肩は可動域を確保するために筋肉や腱だけで支えられており、骨同士が接触していません。加齢によって肩の筋肉や腱にゆるみやたわみが生まれると、運動や慣れない動作で炎症を起こし、五十肩になってしまいます。
五十肩と四十肩の違いとは
実は五十肩と四十肩には症状の違いはありません。名前の通り40代で症状が出れば四十肩、50代で症状が出れば五十肩と呼ばれます。
裏を返せば四十肩は五十肩と同じ症状が40代に発症しているということなので、早期に治療しないと長年痛みと付き合うことになる可能性が高いです。
歳を重ねてから痛みと向き合うようなことにならないためにも、症状が出たら可能な限り早く治療を行うことが重要です。
五十肩の症状をレベル別にチェック!
五十肩の症状は4つのレベルに分けられ、段階ごとに特徴があります。
レベル | 症状 |
レベル1:発症期 |
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レベル2:炎症期 |
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レベル3:回復期 |
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レベル3:回復期 |
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50代以降に肩こりとは違う痛みや違和感が感じられるときは、五十肩の可能性が考えられます。上記の症状に当てはまらないか、セルフチェックしてみましょう。
突然くる…五十肩の原因は?
五十肩は、肩甲骨と上腕骨をつなぐ肩関節に痛みがでる症状のことで、医学用語では「肩関節周囲炎」と呼ばれています。長年腕や肩を動かすうちに、肩関節にある腱や筋肉が疲労してもろくなり、筋肉が慢性的に緊張を続けることになります。
結果、血液循環が悪化して、肩関節の周辺に炎症が起こって痛みが発生するのです。
関節部分の腱や筋肉が傷付くと、激しい痛みを伴う可能性もあります。自然に治る症状だといわれますが、癒着が残ったまま時間が経つと肩の動きに影響が出てしまうため、適切な治療が必要です。
ちなみに、もともと肩周りの柔軟性が低い人、体が硬い人は関節の可動域が狭く、五十肩を起こしやすいとされています。
【五十肩の治し方】五十肩を一瞬で治す方法はある?
ここからは、五十肩の治し方について解説していきます。五十肩の症状を一瞬で治すことは難しいですが、少しでも痛みや違和感をやわらげるために役立つのがツボ押しです。
五十肩に効くツボ
五十肩に効果的とされるツボには、下記のようなものがあります。
ツボ | 位置 |
肩井(けんせい) | 首のつけ根と肩先を結ぶ線の中央付近 |
臀臑(ひじゅ) | 腕の付け根の三角筋の終わり |
天柱(てんちゅう) | 後頭部の中央に突き出た骨の下、両脇にある太い筋肉の外側 |
肩井(けんせい):首のつけ根と肩先を結ぶ線の中央付近にあるツボ
肩と反対の手を乗せ、指の腹で揉むように押すか、こぶしを作って軽くたたくように刺激します。脳貧血にならないよう急な強い刺激は避けて、気持ちよさを感じられる程度に行います。
臀臑(ひじゅ):腕の付け根の三角筋の終わりにあるツボ
人差し指と中指の腹で軽く押し揉むようにします。ツボを押している間に首をゆっくり回すと、より効果的です。
天柱(てんちゅう): 後頭部の中央に突き出た骨の下、両脇にある太い筋肉の外側にあるツボ
頭を大きくつかむように親指で押します。
以上のツボは、五十肩をはじめ四十肩や慢性的な肩こりにも有効とされるので、試してみてください。
五十肩に効く食べ物
五十肩の予防や解消に役立つ食べ物には、下記のようなものがあります。
成分 | 食べ物 |
コラーゲン | 骨付き肉、軟骨、脂質の少ない魚類 |
グルコサミン) | カニやエビなど甲殻類 |
意識的に上記栄養を取り入れるようにし、一方でお酒や甘いもの、卵白などの摂取を控えていきましょう。栄養バランスが偏らないよう、いろいろな食材を食べることも大切です。
五十肩のストレッチ・マッサージ方法
五十肩を解消するための自分でできるストレッチやマッサージも紹介します。
ただし、症状によっては逆効果になることもあるので注意しましょう。激しい痛みが出る「炎症期」はマッサージよりも痛みが出にくい姿勢で安静にしていることを優先してください。
痛みが治まってくる「回復期」や続く「炎症完全沈静期」には、肩関節をよく動かすことで回復時間の短縮が見込めます。マッサージやストレッチを丁寧に行うと良いでしょう。
五十肩に効果的なリンパマッサージ
おすすめはリンパマッサージです。
【リンパマッサージのやり方】
- 鎖骨上か(首のつけ根)を3秒押し込んで、3秒はなす
- 3回繰り返す
- 脇の下のリンパ節を刺激するために大胸筋を挟むようにして指を当てる
- 3秒押し込んで、3秒はなすを3回繰り返す
五十肩でやってはいけないこと
五十肩の症状がある時に肩を無理に動かしてしまうと、症状が悪化する可能性があるのでやってはいけません。特に五十肩を発症してすぐの急性期は痛みが強いため、軽く腕は肩を動かすだけでも炎症が悪化する可能性があります。
また、肩を回すような動作は痛みの解消に効果的と考えている人が多いですが、実際には炎症の悪化の原因になる可能性が高いです。五十肩の症状がある時は安静にし、無理に肩や腕を動かさないようにしましょう。
二の腕まで痛い場合は五十肩でない可能性も
肩だけでなく二の腕まで一味を感じる場合は、五十肩よりも重い症状である可能性があります。特に混同されやすいのが腱板断裂という病気です。
腱板断裂とは腕の骨の近くにある腱板という部位が断裂してしまう病気のことを指します。50代男性の4人に1人が発症し、五十肩と混同されることが多いです。
腱板断裂が悪化すると断裂が拡大し、二の腕まで強い痛みを引き起こします。治療は軽度であれば保存療法で行われますが、重症の場合は手術も必要になるため、早期の見極めが重要です。
痛みが肩だけでなく二の腕にまで達しているのであれば、一度医師の診療を受けることをおすすめします。
五十肩の痛みを抑えるにはロキソニンなどが有効
市販の鎮痛剤としておなじみのロキソニンは、五十肩には有効です。しかし、ロキソニンはあくまで痛み止めなので、五十肩を改善できません。
五十肩を根本的に改善したいのであれば、ロキソニンと理学療法と併用することが重要です。ロキソニンで痛みを抑え、理学療法を行えば、安静にしている時間が短く済むため、短期間で五十肩を治療できる可能性があります。
ロキソニンは痛みの抑制が可能なだけで、症状の改善には至らないことを覚えておきましょう。
五十肩の治療はたけだ整骨院へ!
五十肩対策のストレッチの効果を上げるためにも、一度専門家やプロに相談してみましょう。特に五十肩は肩こりと症状が似ているため、素人では判断が難しく、早めに専門的な診断が必要な場合も少なくありません。
肩の症状を含めて、個人の状態に合った矯正治療や整体ストレッチなどを行ってくれるため、より効率的な回復が見込めます。
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まとめ
五十肩は50代以降に起きやすく、突然激しい痛みが出るだけでなく、発症すると腕が上がらないなど日常生活にも支障をきたしてしまいます。強い痛みを緩和させるだけならツボ押しも有効ですが、根本的な解決のためには適切な治療が必要です。
症状によってはセルフマッサージやストレッチが逆効果な場合もあるので、体の専門家に見てもらうようにしましょう。
五十肩の症状を解消し、快適に過ごすために、たけだ整骨院へご相談ください。