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肉離れとは?症状や原因、対処法を詳しく解説!早く治すコツやNGも紹介

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  • 日付2020.11.03
  • 更新2023.05.01

肉離れは「スポーツ外傷」のひとつで、特にふくらはぎや太ももに起こりやすい怪我です。普段からスポーツをしている方であれば、一度は耳にしたことがあるでしょう。では、実際に肉離れが起きたらどのように対処すればいいのでしょうか?

当記事では、肉離れの原因や対処法について詳しく解説していきます。自分自身が肉離れを起こしたときはもちろん、スポーツ仲間が肉離れしてしまったときにも役立つ情報をたくさん紹介するので、ぜひこの機会に、肉離れに関する知識を身につけていきましょう。

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肉離れとは


肉離れとは、スポーツ中の無理な動作などにより、筋膜や筋繊維が断裂・損傷した状態のことです。正式には「筋挫傷(筋挫傷)」と呼ばれています。「筋膜や筋繊維の断裂・損傷=肉離れ」になるわけではありません。

筋膜や筋繊維の一部分のみ断裂・損傷したものが肉離れとして扱われます。肉離れは、筋肉がある箇所ならどこでも起こる可能性があるものです。

しかし、スポーツ中に酷使することが多いふくらはぎや太ももが、とくに肉離れを起こしやすい傾向にあります。筋力が低い新生児~幼児の間は、肉離れが起こることはありません。

筋力や運動量が増加する小学校高学年ごろから、肉離れが起こるようになるといわれています。

肉離れの見分け方は症状のチェックから

筋肉に痛みを感じても、肉離れかどうか見分け方がわからないという人も多いのではないでしょうか。このようなときは、まず症状をチェックすることから始めてみましょう。

肉離れの症状

肉離れが起こると、以下のような症状が現れます。

  • 激しい痛み
  • 腫れや凹み
  • 内出血

肉離れが起こると激しい痛みに襲われ、運動を続けられなくなります。歩くことさえむずかしくなり、その場から動けなくなることもあるでしょう。
また、筋肉の断裂時に「ブチッ」という音が聞こえる場合もあります。

痛みを感じながらも歩ける場合は肉離れしていない?

肉離れの程度によっては、痛みを感じながらも歩ける場合や自覚症状がない場合もあります。そのため、症状が似ている疾患と間違えることもあるでしょう。

肉離れと似ている疾患には、以下のようなものがあげられます。

症状名 症状
筋膜炎 筋肉の使い過ぎにより、膜が硬くなって炎症を起こす疾患
筋挫傷 打撲など外部からの刺激で筋肉が損傷する疾患

「歩けるから大丈夫」と勝手に判断せず、整骨院や整形外科などを受診するようにしましょう。

足がつるのは肉離れとは違う?似た疾患と見分け方を解説

ふくらはぎがつると激しい痛みを伴うため、肉離れと勘違いする方もいるかと思います。しかし、ふくらはぎがつることと肉離れは別物です。

症状名 症状
肉離れ
  • 急激な動作によって起こる「筋肉の断裂」
  • 患部に力が入らなくなる
ふくらはぎがつる
  • 脱水症状や筋肉疲労によって起こる「筋肉のけいれん」
  • 筋肉が過剰に収縮するため力が抜けない

ふくらはぎに激しい痛みが起きた場合は、力が入るかどうかでどちらの疾患か判断するとよいでしょう。

肉離れは治るまで何日かかる?

肉離れが治るまでの期間は、重症度によって大きく異なります

重症度 症状
I 型(軽度)
  • 出血のみ見られる程度の微細な損傷
  • 治療期間の目安は、1~2週間程度
II 型(中等度)
  • 筋膜や筋繊維の部分断裂により皮下出血が見られる。歩行がむずかしくなることが多い
  • 治療期間の目安は、1~3ヶ月程度
III 型(重度)
  • 筋膜や筋繊維が完全に断裂し、患部がへこんで見える。歩行不可能になり手術が必要になることもある
  • 治療期間の目安は、3~6ヶ月程度(手術を行った場合でも4ヶ月程度)

肉離れの原因と繰り返してしまう理由とは?

肉離れは、筋肉の強い収縮や過度な伸長によって起こる「筋肉の断裂」です。肉離れが起こる原因には、以下のようなものがあげられます。

  • 急な動きをしたとき
  • 筋肉疲労が蓄積されているとき
  • 運動前のウォームアップが不十分なとき
  • 水分不足によって筋肉の柔軟性が失われているとき

それぞれの原因について、さらに詳しく見ていきましょう。

ふくらはぎと太ももが肉離れしやすい?その理由は?

ふくらはぎや太ももは、スポーツ中に肉離れが起こりやすいです。なぜならスポーツ中は急に動くことが多いため、筋肉の状態によっては肉離れを起こします。

さらにスポーツによる肉離れは、下半身の筋肉に起こることが多いとされています。特に肉離れしやすい筋肉は、以下のとおりです。

  • ハムストリングス(太もも裏の筋肉)
  • 大腿四頭筋(太もも前面の筋肉)
  • 内転筋(内ももの筋肉)
  • 腓腹筋(ふくらはぎの筋肉)

肉離れする筋肉は、動き方によって異なります。たとえば、ジャンプならふくらはぎの筋肉の側面(腓腹筋内側頭)、急なダッシュをしたときは太もも裏の筋肉(ハムストリングス)が肉離れしやすくなります。

また、冬場は気温が低いため、筋肉が収縮しやすくなります。ウォームアップ不足や筋肉疲労の蓄積により肉離れが起こりやすくなるため、より注意が必要です。

水分不足が原因

水分不足も、肉離れを起こしやすい大きな要因です。体内の水分が不足すると、筋肉に十分な水分を届けられず、水分不足になった筋肉は柔軟性を失い、硬くなります。

その状態で急な動きをすると、筋肉の強い収縮や過度な伸長が起こり肉離れが生じるのです。日頃から水分摂取量を意識して、筋肉に十分な水分を行き渡らせられるようにしましょう。

肉離れの適切な応急措置と注意点!治し方を解説

肉離れの回復を早めるためには、正しい応急処置が重要です。

ここでは、肉離れを起こした際の応急処置と注意点、治し方について解説します。

肉離れした際の応急処置と注意点|RICE処置

肉離れには「RICE処置」という方法を用います。打撲や捻挫の応急処置としても活用できる基本的な方法です。

RICE処置は、以下の4つの手順でおこないます。

  1. 安静(Rest):患部をむやみに動かさないよう、タオルや添え木などを当てて固定
  2. 冷却(Icing):患部を氷などで冷やし、体温を下げて痛みを抑える
  3. 圧迫(Compression):患部にテープなどを巻いて圧迫し、腫れや内出血を抑える
  4. 挙上(Elevation):患部を心臓より高い位置に保ち、腫れを防ぐ

ただし、RICE処置はあくまでも応急処置であり、肉離れの治療ではない点に注意が必要です。

RICE処置によって多少痛みが抑えられたとしても、できるだけ早く専門家の診断・治療を受けるようにしましょう。

肉離れの治し方

肉離れの治療法として、以下のようなものがあります。

  • 湿布
  • 塗り薬
  • 内服薬
  • ストレッチや手技療法
  • 超音波治療
  • 手術

どの治療法が用いられるかは、肉離れの重症度によって変わります。複数の治療法を併用することもあるでしょう。痛みが軽くなったらリハビリテーションが開始され、動作に問題がなくなると復帰が許可されます。

肉離れになった際の注意点|悪化させるNGな対応も解説

肉離れになったときには、重症度にかかわらずRICE処置で応急処置するのが基本です。また、応急処置のあとに湿布などを用いて治療を行いますが、応急処置や治療を行ううえで注意したいことがあります。

肉離れを起こしたあとの日常生活でも、肉離れが悪化しないように気をつけなくてはなりませんとくに入浴や飲酒は肉離れが悪化するリスクがあるので注意が必要です。
ここでは、肉離れが起きたときの応急処置や治療、日常生活の注意点について見ていきましょう。

冷や際の注意点とは

患部を冷やすことは効果的ですが、冷やしすぎると凍傷になる恐れがあるため、冷却時間は20~30分を目安におこないましょう。20~30分経ったら冷却を一旦やめて、痛みの度合いを確かめます。

痛みが続くようなら、再び冷却をして様子を見ましょう。また、患部をピンポイントで冷やせるよう、氷や氷水はビニール袋に入れてください。
冷たすぎる場合は、タオルなどでくるんで調整すると良いでしょう。

お風呂は入っていい?

血流が良くなり、症状を悪化させる恐れがあるため、肉離れを起こした場合は、湯船に浸かることは控えましょう。お風呂に入りたい場合はシャワーのみにし、なるべく患部を温めないように注意してください。同様に、飲酒も血流を促す行為です。

内出血量が増えると、大きな血のしこりができる恐れもあります。肉離れをした当日はもちろん、しばらくの間は患部を温める入浴や飲酒は控えてください

湿布の効果的な使い方

肉離れの症状を和らげるために、湿布を貼ることもおすすめです。消炎鎮痛剤などの成分が直接患部に届くので、痛みや腫れを抑えられます。ただし、温感湿布は患部を温めてしまい、症状が悪化する恐れがあるため、肉離れには必ず冷感湿布を使用しましょう。

冷感湿布と温感湿布の効果の違いを覚えておくと役立つでしょう。

種類 用途
冷感湿布
  • 患部を冷まして炎症や腫れを抑える
  • 急激な痛みや腫れがあるときに使用(肉離れ・打撲・捻挫など)
温感湿布
  • 患部を温めて痛みを抑える
  • 血行不良による痛みや筋肉が固まっているときに使用(慢性的な腰痛や肩こりなど)

湿布が剥がれやすい場合は、テープなどで固定しましょう。湿布で皮膚がかぶれた場合は、使用を中止してください。

肉離れを早く治すコツ

肉離れを起こすと、日常生活もスポーツも、さまざまなことが制限されます。とくにスポーツをしている人は、長期間離脱すると筋力やパフォーマンスの低下も気になるでしょう。「どうにかして早く肉離れを治せないか」と思う人も多いのではないでしょうか。

そんなときのために覚えておきたい肉離れを早く治すコツが、以下の2つです。

  • 適切な治療を受ける
  • マッサージやストレッチをする

なぜ適切な治療を受けること、マッサージやストレッチをすることが肉離れを早く治すのに役立つのか、くわしく見ていきましょう。

適切な治療を受ける

肉離れを早く治すには、今以上に傷口が広がらないようにすること、今ある傷を早くふさぐ必要があります。そのためには、状態にあった適切な治療を受けることが大切です。まずは重症度にかかわらず、RICE処置を行いましょう。

とくに「冷却」は、肉離れを早く治すために重要な処置です。氷や冷感湿布などを使って、患部の熱をしっかり下げましょう。

RICE処置のあとの治療は、重症度によって変わります。軽症の場合は、RICE処置で痛みが落ち着いたらリハビリテーションを開始するのが一般的です。中等度~重度の場合は患部を固定したり、温熱療法などの治療を行ったり、手術をしたりすることもあります。

どんな治療が適切なのか、専門家に相談してみましょう。

マッサージやストレッチする

肉離れの痛みが軽くなってきたら、マッサージやストレッチなどのリハビリテーションを開始します。マッサージやストレッチは、肉離れの予防にも有効です。

普段からマッサージやストレッチをおこなうことで、筋肉や腱・靱帯などが柔らかくなって肉離れしにくい状態になります。肉離れを起こすと、回復するまでスポーツはおこなえません。

また、肉離れを起こした後は筋肉が弱っているため再発する恐れもあります。思う存分スポーツを楽しむためにも、定期的にマッサージやストレッチをおこないましょう。

肉離れを起こしたらたけだ整骨院へ!

外傷治療を最も得意とする当院は、超音波検査などで損傷の状態を把握し、適切な治療で自然治癒力を引き出すことに尽力しています。手術や薬に頼らない治療を心がけているため、副作用や後遺症に悩ませる心配もなく、安全かつ快適な治療を提供いたします。

また、痛みをその場で激減させられる「武田式ハイボルト療法」の施術も可能。症状の早期回復を目指し、全力で対応いたします。肉離れを起こしてしまったら、お気軽に当院までご相談ください。たけだ整骨院は、札幌市内および札幌市近郊に合計10院を展開している「痛み治療の専門家」です。

治療をご希望の方は、各院までお問合せください。

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まとめ

・肉離れは、筋肉の強い収縮や過度な伸長によって起こる「筋肉の断裂」
・スポーツ外傷のひとつで、特にふくらはぎや太ももに起こりやすい
・激しい痛みや腫れが主な症状で、患部に力が入らなくなることが特徴
・肉離れは「RICE処置」で応急処置をおこなう
・患部をあたためる行為は禁止!症状が悪化する恐れがある

肉離れは、筋肉が断裂した状態です。応急処置や治療を怠ると、回復までに時間がかかったり再発したりする恐れがあります。「歩けるから大丈夫」と勝手に判断せずに、整骨院などを受診するようにしましょう。

正しい応急処置と適切な治療が、早期回復への近道です!肉離れでお悩みの方は、外傷治療を得意とする「たけだ整骨院」にお気軽にご相談くださいね。